映画と私

夜な夜な映画を観る主婦のブログ。ときどき本とアート

覗いてみたい、わたしのアタマ ー インサイド・ヘッド

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今日紹介するのは、ディズニー ピクサーの2015年の作品 「インサイド・ヘッド」です。

たかがアニメと思ってあなどることなかれ。

想像していたよりずっと奥の深い内容でした。

 

ントロダクション

次々にヒット作を発表し続けているディズニー/ピクサーの最新作。ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの“感情“たちが暮す11才の少女の“頭の中“を舞台に、観客の予想を超える物語が展開。『モンスターズ・インク』のピート・ドクターが監督を務め、人間の感情や思い出にまつわるドラマを笑いと深い感動を交えて描き出していく

作品情報|映画情報のぴあ映画生活

 

あらすじ

父の仕事の都合で田舎から大都会サンフランシスコに引っ越すことになった少女ライリー。新生活に慣れようと必死に行動する彼女の頭の中では、5つの感情がぶつかり合っていた。“彼ら“の対立は、やがてひとつの感情となってライリーに大事件を巻き起こし……。

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みどころ

崩れて行くライリーの世界

ミネソタからロサンゼルスに引っ越してきたことをきっかけに、物語の舞台?となるライリーの精神状態は不安定に。さらに、ヨロコビとカナシミが脳内の司令部から締め出されてしまったことで、ライリーの世界はどんどん崩壊していきます。

馴染めない学校、いつの間にか開いていた親友との距離、家族との衝突ーー。

そしてついに、ライリーはある決意をするのでした。それは…

私たちに「カナシミ」が必要な理由

ライリーの中に存在する5つの感情たち。その中の1人「カナシミ」が幸せな思い出に触れると、その思い出は「悲しい思い出」に変化してしまいます。必死に止めようとするヨロコビでしたが、最後にカナシミが存在する大切な理由に気づきます。

 

 

ひとことレビュー

総合オススメ度:★★★☆☆

ストレスなく観れる度:★★★★☆

一筋縄では理解できない度:★★★★☆

子どもより大人が楽しめるアニメ度:★★★★☆

一言:わたしの頭の中、こんなふうだったら楽しい!

 

 ※以下 ネタバレ含みます※

 

ネタバレと感想

なんとも説明の難しい映画です。

というより、物語自体はとても単純なのですが、

映画の中身は簡単に説明できません(観てもらえればこの意味分かるはず)。

 

最大のみどころはやはり

「どうして私たちの感情にカナシミが存在するの?」

ということだと思います。

 

はじまりは、ライリーの思い出にカナシミが触れてしまった事でした。

転校先の学校で自己紹介中だったライリーは、そのことで感情が不安定に。

カナシミが幸せな思い出にふれたことで、それが悲しい思い出に変化してしまったからです。

「どうしてそんなことするのよ!」と責めるヨロコビに

「ごめんなさい、よくわからないの」とうろたえるカナシミ。

せめぎあう内に二人はうっかり配管に吸い込まれ、司令部から締め出されてしまいます。

 

どうにかして司令部に戻ろうとする二人でしたが、

残された感情たちだけではライリーの心を安定させることができず、

ライリーの世界がどんどん壊れて行ってしまい、なかなか司令部に戻る事ができません。

 

一方で、新しい環境に馴染めず追いつめられたライリーは、

親に黙ってひとりミネソタへ家出をしようと決意します。

 

そんな中ヨロコビは、カナシミと行動を共にするうちに

カナシミがライリーにとって、大切な存在であることに気づきます。

カナシミにもきちんと役割がありました。

それは「悲しむことで心を癒す」ことだったのです。

 

必死の思いで司令部に戻った二人。

ライリーは家出をやめて家に戻り、

家族の前で涙を流して素直に悲しみの感情に浸ります。

そして新しい環境で、あらためて再出発をするのでした。

 

 

人間、できればいつも 楽しく・明るく・ハッピー!に生きていたいもの。

でも時には落ち込むこともあるし、悲しい出来事にも直面します。

そんなとき、どうしてもその感情を否定したくなります。

ツラい・悲しい感情なんてなければいいのに、と思ったこと・・・

誰でもあるのではないでしょうか。

 

でも「悲しみ」という感情にもきちんと意味があって必要なんだということを、

この映画は伝えたかったのだと感じました。

 

ただ・・・小さい子どもが観るには少し難解かな?

大人になって、自分の「感情」をある程度客観的に見れるようになってから観ると

いろいろな気づきがあって面白いと思います。

なにより、自分の頭の中がこんなだったら面白いな〜!

なんて思わせてくれる映画でした。

ハラハラ・どきどきは物足りなさもあるけれど・・・

さすがディズニー ピクサー